訪問看護師に向いている人はこんなひと

訪問看護師に向いている人とは??

こんにちは、訪問看護師のYukiです。
わたしはプライベートでも、休職中のお母さん看護師にはしつこいくらい産後再就職するなら訪問看護ステーションが絶対おすすめだよと、訪問看護ステーションへの再就職を勧めているのですが、

Yukiがたまたま訪問看護に向いているからそう言えるだけでしょ

と、訪問看護に否定的な意見をしばしばもらうこともあります。

これはわたしが訪問看護師として数年間働いた率直な感想なのですが、
訪問看護に向き、不向きはあまりないと思います。臨床経験をある程度積んだ看護師のほとんどの人は、問題なく訪問看護師としての仕事をこなすことができるかと思います。

ただ残念なことに、「訪問看護には向き不向きがある。わたしには訪問看護は向いていない」
と思い込み、自分の可能性を狭めてしまっている看護師の方は少なくありません。
そこで今回は、訪問看護の向き不向きに関する誤解を解いていきたいと思います。

よくある誤解①訪問看護に向いている人は介護が得意

訪問看護って、自宅で療養をしている患者さんの家にいって介護みたいなことをするんでしょ。
わたしはあまり介護は得意じゃないから訪問看護には向いていないだろうな。。。

わたしもよく、訪問看護ステーションで働いているよというと、訪問看護ステーションでの仕事って介護がメインなんでしょ?大変だね〜と言われることがあります。
確かに、訪問看護ステーションを利用する方の大半が医療保険ではなく、介護保険を使用しているくらいなので、医療よりも介護を必要としている利用者の方もたくさんいます。

しかし、我々訪問看護師の仕事が「介護」かというと、必ずしもそういうわけではありません。私たち訪問看護師は、「利用者の方が病気と付き合いながらも自宅での生活を可能にするために」、利用者の方のお宅に行き、仕事をします。

例えば、
「利用者の方をお風呂に入れてあげる時、その利用者の方が心臓に問題を抱えているので、お風呂の温度をぬるめに設定し、入浴の補助をした」
この行為は、はたして看護ではなく介護なのでしょうか。

確かに、訪問看護ステーションでは、我々訪問看護師が患者さんに直接医療行為を行うことは少ないです。ただ、「利用者の方の体の状態に気を配りながら、利用者の方が望んでいる生活を実現させること」は看護の本来あるべき形ではないのかな、とわたしは思っています。
そのため、訪問看護ステーションでの仕事は一見すると介護のような仕事が多いのですが、看護師としてのやりがいは十分あります。

ただ、利用者の方は「治療」ではなく「自宅での生活」を目的として訪問看護ステーションを利用していますので、病院の治療の延長線上に訪問看護があるわけではないということは十分に把握しておく必要があるでしょう。

よくある誤解②訪問看護に向いている人はひとりで全ての緊急事態に対応できる

訪問看護師って自分ひとりで緊急時の対応をしなくちゃいけないんでしょ。責任が重そうだからわたしには無理。。

訪問看護師は、基本的に1人で利用者の方のお宅を訪問して仕事を行うので、何かあった時に自分ひとりで対応できるか心配だという意見はよく聞きます。ただ、これもよくある誤解です。

まともな訪問看護ステーションならまず、看護師ひとりに緊急事態の対応を最初から最後まで任せることはありません。

わたしも利用者の方の状態を見て本当に危ないと判断した時には、まず処置を行い、それからセンター長やかかりつけの医師の指示を受けます。自分で最初から最後まで緊急事態に対応しなくてはいけないということは全くありません。

よくある誤解③訪問看護に向いている人はコミュニケーションが得意

訪問看護師の仕事って、患者さんとのおしゃべりがメインなんでしょ。わたし、そんなコミュニケーション能力に自信ないし。それにそんなおしゃべりばかりの仕事って、本当に看護師としてのやりがいはあるのかなあ。。。

確かに、捉え方によっては訪問看護師の仕事は利用者の方とのおしゃべりがメインです(笑)

しかし、我々も楽だから利用者の方とおしゃべりをしているわけではありません。利用者の方の体の状況であったり、利用者の方が本当に求めていることを探るためにおしゃべりをしているのです。

また、利用者の方のご自宅で1対1だなんて、コミュニケーション能力の低いわたしには絶対無理!などと謙遜(?)してくる方もたまにいるのですが、訪問看護師に必要なのは、コミュニケーション能力ではなく、利用者の方を思う気持ちだと思います。

コミニケーション能力が高ければ仕事が成り立つのだとしたら、訪問看護師の仕事は本当におしゃべりだけ、ということになってしまいますからね(笑)

いかがでしたでしょうか。長くなりましたが訪問看護師に向いている人・向いていない人など存在せず、あとはご自身の未知の職場で働くことへの勇気の問題だということをご理解していただけたら幸いです。
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