訪問看護の仕事は子育てと両立しやすいです!ただ. . .
訪問看護の仕事は子育てと両立しやすいです!ただし安易に転職先を決めるのは危険です。
こんにちは、訪問看護師のYukiです。
いきなりですが、
訪問看護の仕事はめちゃくちゃ子育てと両立しやすいです。
まずは、このグラフをご覧ください。
引用元:厚生労働省
このグラフを見れば分かるかと思いますが、30~40代の訪問看護師が、訪問看護師全体の60%を占めます。
(一方病院で働く看護師さんは40%ほどです。)
次は、こちらのグラフをご覧下さい。
引用元:総務省統計研修所
少し古いものしかなかったのですが、このグラフは、それぞれの女性の年齢に対して子供を持たない女性の割合を示しています。
逆に、このそれぞれの割合を100%から引けば、それぞれの年齢のうち、どれくらいの割合の女性がお子さんを持っているかが分かります。
実際にグラフを読み取って頂ければ分かるかと思いますが、30~40代の女性が子持ちである確率は80%ほどです。
この2つのグラフから、
訪問看護師のおよそ48%が手のかかる時期の子供を育てながら、訪問看護の仕事をしている。
ということがわかるかと思います。
※1 30代40代の訪問看護師の割合である60%に、30代40代で子持ちである確率80%を掛け合わせました。0.6*0.8=0.48)
※2 何歳で出産するのかにもよりますが、30代40代のお母さんは子供が一番手のかかる時期と言っても差し支えはないかと思います。
ただ、看護師はもうちょい婚姻率低いでしょ。それに48%っていう貴女が適当に計算した数字なんてあてにならないよ!というツッコミがあるのも無理はありません。
しかし、私の働く訪問看護ステーションでは、2人に1人が子育てをしながら訪問看護の仕事に従事しています。そのため、この統計の値が実感値からかけ離れているようには感じません。むしろ、実際に子育てをしながら訪問看護師として働いている訪問看護師の方はもっと多いように感じます。
また、子育てをしながら訪問看護師として働く看護師の割合と、子育てをしながら病院で働く看護師の割合を比較したグラフは以下の通りです。
このグラフを見れば、我々看護師にとって訪問看護ステーションは病院よりも育児と仕事を両立しやすい職場だということは一目瞭然だと思います。
それでは、訪問看護ステーションと病院ではどうしてこのような差がうまれてしまうのでしょうか??
なぜ病院では看護師の仕事が育児と両立しにくいのか
わたしの場合は、訪問看護の仕事がやりたい!という気持ちよりも、看護師として正職員とし子育てと両立できる職場で働きたいという気持ちの方が強かったので、最初から訪問看護で働くことを決めていたわけではありません。
むしろ、最初は普通の病院に復職することを考えていました。
しかし、以下の2つの理由から病院で正職員として働きながら子育てをするのは無理だなと判断しました。
①病院で正職員として働く場合、夜勤に入る必要がある。
病院で正職員として働くには、必然的に夜勤に入る必要が出てきます。
ですが、私には夜勤をしながら、夜勤明けも、小さい子供を育てることが上手く想像できなかったので、病院で働くことは断念しました。
(正職員じゃなくてパートで働けば夜勤はないのにと思われるかもしれませんが、この記事に書いた通り夫がいつリストラにあってもおかしくない状況だったので、当時の私にはお金が必要でした。)
また、夜勤を理由に病院での勤務を諦めてしまうお母さん看護師は私だけではないようです。
シングルママで看護学生をしております
私には来年中学になる子供が一人おります
予定通りに進めば私も来年から看護師として働ける状況です本来であれば病棟勤務で卒後教育を受けるべきなのですが
近くに頼れる人がいないため子供を一人夜間置いて夜勤をこなせるか悩んでおります
多くの人は中学になれば手がかからないと言うのですが、
今の夜間の子供の様子をみていると夜中の豪雨や雷に目が覚め
怖がる様子が見られます何もない穏やかな夜であればおそらく大丈夫だと思うのですが
異常気象などで何か突然起きた時にとても不安を感じます
総合病院の受付の締め切りが迫ってきているため病院選びに私自信とても焦っています
どなたかアドバイスをお願いよろしくお願いします
引用元:教えてgoo
②家の近くに条件の良い病院がない
子育てをしながら正職員として働くには、家から職場までの近さがとても重要です。
しかし私の場合、もともと家の近くにめぼしい勤務先が少ないということもあったのですが、
院内保育の質だなんだと色々と条件をつけてこだわっていたら、転職先候補の病院が全て消滅しました。
ですが、訪問看護なら夜勤もありませんし、病院と違って事業所の数が多いので、家から近い職場が必ず見つかります。これが私が産後の再就職先として訪問看護を選んだ最大の理由です。
しかし、必ずしも訪問看護=子育てと両立できるホワイトな職場というわけではありません。
きちんと子育てに適した職場を自分で選ぶことが大切です。
最後になりますが、再就職先の訪問看護ステーションを選ぶ上で大切なことをまとめてみましたので、ぜひ読んでいって下さい。
転職先の訪問看護ステーションで子育てと両立するための条件
まず最初に言っておくと、子育てと両立することの出来るようなホワイトな職場を見つけるためには、看護師転職サイトの利用が必要不可欠です。
私は、マイナビ看護師と看護のお仕事という2つのサイトに登録して転職活動を行いました。
この2つの看護師転職サイトを選んだ理由ですが、
マイナビ看護師は職場への聞き込みが調査が丁寧であるという理由から、看護のお仕事はマイナビ看護師だけでは情報に偏りが出てしまうという理由から登録しました。
ホワイトな職場を選ぶために必要なポイントは2点だけです。それでは一緒に見ていきましょう!
①その訪問看護ステーションが家から近いか
そんなの当たり前じゃねーか!と思われるかもしれませんが、いやいやこれが本当に大切なのです。いくら訪問看護の仕事は子育てと両立しやすいと言っても、通勤時間に1時間もかけていたら意味がありません。絶対に家から近い職場を選んで下さい。
家から近い訪問看護ステーションですが、「お住まいの地域 訪問看護ステーション一覧」と検索すれば、その地域の訪問看護ステーションがほぼ全て表示されます。
自分で近所をお散歩して訪問看護ステーションを探すのもありですが、効率が悪いのでインターネットの力を借りましょう。
また、転職サイトを通さないでその訪問看護ステーションに直接電話応募すれば良いじゃんと思うかもしれませんが、転職サイトを使うメリットはちゃんとあります。
②その職場に正職員として働きながら子育てをしている人がちゃんといるか調べる
先ほども述べましたが、転職エージェント(特にマイナビ看護師)は職場の状況を聞き込み調査しています。そのため、転職エージェントに質問をすることでその職場が子育てに適しているかということが分かります。
しかし、ただ単にこの訪問看護ステーションはブラックじゃないですよね?ちゃんと仕事と育児の両立はできますか?と聞いても転職エージェント方から微妙な返事が返ってくるのは間違いないです。
その職場で仕事と子育ての両立ができそうかということを知りたいのであれば、転職エージェントの方には、
「この訪問看護ステーションには正職員として働きながら、お子さんを育ている看護師の方はどれくらいいますか?」
と質問するのがオススメです。きっと具体的な返事が返ってくることでしょう。
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