訪問看護と精神障害について

訪問看護ステーションと精神疾患について

こんにちは、訪問看護師のYukiです。
訪問看護に関心ある看護師さんの中には、

訪問看護には興味があるけれど、精神疾患を抱える患者さんの処置を上手くする自信がない。。。

といった思いを抱える方も少なくないかと思います。
訪問看護の利用者の方の中に、精神疾患を抱える患者さんはどれほどいるのでしょう?
また、訪問看護ステーションで働く上で精神科での勤務経験は必須なのでしょうか??
今回は、精神疾患と訪問看護について詳しく触れていきたいと思います。

精神訪問看護ステーションの割合


少し古いデータになってしまい申し分けないのですが、全国にある訪問看護ステーションのうち、精神障害者の方への訪問看護を実施している訪問看護ステーションは半分もありません。

また、それらの訪問看護ステーションは、障害者の方に対する訪問看護を行なっていない理由を以下のように述べています。

・精神科訪問看護の経験がある職員がいないため 46.8%
・精神科訪問看護を担当できる職員がいないため   30.0%
・スタッフが不足しているため  25.7%
・精神科訪問看護にスタッフが抵抗感を持っているため 8.6%
・その他(もともと依頼がない 等) 46.4%

引用元:厚生労働省

日本全国にある訪問看護ステーションのうち、精神障害者の方を受け入れているステーションは半数もないのですから、事前に職場を選べば精神疾患を抱える患者さんに苦手意識のある看護師の方も、安心して訪問看護へ転職をすることができるかと思います。

どのようなタイプの精神疾患を抱える方が多いのか


このグラフを見れば分かるかと思いますが、訪問看護ステーションにおける精神疾患の患者さんは、大半が統合失調症を患っています。

統合失調症
統合失調症とは、思考、知覚、感情、言語、自己の感覚、および行動における他者との歪みによって特徴付けられる症状を持つ精神障害の一つ[1]。一般的には幻聴、幻覚、異常行動などを伴うが[1][2]、罹患者によって症状のスペクトラムも多様である。
引用元: Wikipedia

精神科での勤務経験は必要か

精神障害の方を受け入れていない訪問看護ステーションに就職した場合、精神疾患を抱える患者さんはまずいないので、当然精神科での勤務経験は必要ありません。
実際、わたしYukiには精神科での勤務経験はありませんし、周りの同僚の看護師にも精神科での勤務経験がある人はいません。

精神科での勤務経験を生かしたい看護師の方へ

先ほども述べました通り、精神障害の方を受け入れていない訪問看護ステーションには精神疾患を抱える利用者の方はいませんので、精神科での経験を生かしたい!というかたにはあまり向いていないかと思います。(精神科では訪問看護に対して必要なスキルが身につかないというわけではありませんよ。)そのため、精神科での経験を生かしたいという看護師の方には精神訪問看護ステーションへの転職がおすすめです。
精神訪問看護のステーション数は年々伸びていますし、これからもきっとその需要は上がっていくことでしょう。
また、精神訪問看護ステーションは、一般の訪問看護ステーションと比べて年収が高く、オンオールがない割合が高いです。

精神疾患への苦手意識がある看護師の方へ

先ほども述べました通り、精神疾患をか抱える患者さんへの処置に自信がない看護師の方は、精神障害を持った利用者の方を受け入れていない訪問看護ステーションに転職をしましょう。
それでは、そのような訪問看護ステーションはどのようにして探せばいいのでしょうか?
直接訪問看護ステーションに電話して、

お宅の職場では精神疾患を抱える患者さんを受け入れていますか??

とは聞きにくいですよね。こういう直接職場に尋ねにくいことは、すべてマイナビ看護師などをはじめとした転職サイトを介して聞くのが賢いやり方です。上記のような疑問は転職サイトの担当者の方が何でも代わりに聞いてくれます。

まとめ

精神疾患を持った患者さんを受け入れていない訪問看護ステーションで働く場合、精神科での勤務経験は一切必要ないです。精神科での勤務経験を生かしたい方は、一般の訪問看護ステーションではなく、精神訪問看護ステーションを探しましょう。

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