訪問看護が人手不足な理由
なぜ訪問看護ステーションは人手不足なのか
こんにちは、訪問看護師のYukiです。
これまでわたしは、訪問看護の魅力について散々力説してきましたが、みなさまがご存知の通り依然として訪問看護ステーションの人手は不足しています。
そのため、
と疑問に思う読者の方も少なくないかと思います。
今回は、なぜ訪問看護ステーションはその魅力に反して人手が不足しているのか
わたしなりに理由を考えてみきたのでそれを記事にしていきたいと思います。
訪問看護が人手不足な理由その①認知度が低い
この記事でもかきましたが、訪問看護はこれから伸びていく医療分野ですので、現時点での世間からの訪問看護への認知度は低いです。
一般の人はもちろん、現役の看護師の方の中にも訪問看護の実態はよく知らないという方もたくさんいます。。
ただ、訪問看護そのものに興味がないというよりは、周りの流れに身を任せて新卒で病院に勤務してしまった結果、主体的に「病院以外での看護師の働き方」について調べる機会を失っていってしまったからではないでしょうか。
また、自分が病院以外で働く姿をイメージできないという看護師の方も多いかと思います。
よく言われることですが、人間はイメージできないことを叶えることはできません。
大げさな例ですが、最初に月に着陸したアポロ7号の乗組員も 絶対に月面着陸することができる!と思い込んで実際に行動を始めた結果、その夢を実現することができたのだとわたしは思うのです。
そして、このサイトが訪問看護で働くご自身の姿を想像するきっかけになって頂ければ書き手としてこれほど嬉しいことはありません。
いつまでも新卒の時のノリをひきづらないで、勇気を出して訪問看護への一歩踏み出してみましょう。
訪問看護が人手不足な理由その②給料が低い(と思われている)
これも、訪問看護が世間から正しい認知をされていないことが原因なのですが、訪問看護ステーションは一般病棟よりも給料が低いと思われているようです。
しかし、訪問看護の給料が一般病棟よりも低いのは夜勤がないからであって日勤での給料を比較すれば訪問看護ステーションの給料が一般病棟と比べて劣るということはまずありません。
また、電話当番(夜勤のようなもの)がある24時間体制の訪問看護ステーションに務めれば、一般病棟よりも高い給料を稼ぐことも可能です。
訪問看護が人手不足な理由その③訪問看護の仕事=介護(と思われている)
訪問看護の仕事=介護の仕事だと思いこみから、訪問看護ステーションへの就職を避ける人はとても多いです。そして、わたしYukiも実際に訪問看護の仕事を始めるまではそのように思っていました。笑
確かに急性期科のような医療行為は訪問看護にはありませんが、利用者の方の生活の様子を入念に観察し、利用者の方がこれからも自宅での生活を続けられるためにどのような仕事をすれば良いか自分の頭で考えるのはとても楽しいです。
また、訪問看護と介護の違いをよく聞かれるのですが、わたしYukiは「利用者の方の健康を考え、自宅での生活を可能にすること」が訪問看護の仕事だと思っています。介護職の方を否定しているわけではないのですが我々訪問看護師は、どのような仕事をしている時も(例えば利用者の方と会話をしている時でも)利用者の方の体の状態が念頭にあります。
普段の生活で、利用者の方何か危ないことをしていないか常に気を配っています。
訪問看護の仕事、やりがいはとてもありますよ。
訪問看護が人手不足な理由その④職場がブラック(だと思われている)
実際、人手が足りないせいで看護師がブラックな働き方を強いられている訪問看護ステーションはたくさんあります。しかし、経営者の方が何も意地悪をしてブラックな職場にしているわけではなく
だという噂が流れる→人がますます集まらない
という負のスパイラルでブラックな職場に図らずともなってしまっているのです。
わたしがその職場で働きたいてブラックな職場をなんとかしたい!と思う立派な看護師の方もいるかもしれませんがまずは、大規模なステーション(ホワイトであることが多いです)で働いて自分の力をしっかりとつけるのがいいかなと思います。
まとめ
・訪問看護が人手不足なのは劣悪な環境が原因なわけではなく、訪問看護への正しい情報が世の中に発信されていないから。
・しかし、人手不足が原因でブラックな職場に仕上がってしまっているステーションも中にはあるので就職先は慎重に選びましょう。
この記事で訪問看護に関する質問を答えています!
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