訪問看護と老健の違いって何??

訪問看護と老健の違い


こんにちは、訪問看護師のYukiです。
訪問看護への転職を希望する看護師さんの中には、

訪問看護と老健の仕事内容の違いが分からない。。。

と、いった悩みをお持ちの方も多いかと思います。

というわけで、今回は「訪問看護と老健の違い」というテーマで記事を書いてきますね。

仕事内容

訪問看護

利用者の方のお宅へ1人で訪問し、利用者の方が自宅で生活ができるようにケアをします。
利用者の方が求めているのは、病気の治療ではなく自宅での生活ですので、医療行為をする機会は一般病院で働く看護師と比べると圧倒的に少ないです。

老健

利用者の方の在宅復帰の援助、バイタルチェックや利用者の方の容態の観察を行います。
人手不足の施設では、介護よりの仕事を強いられることも少なくないようです。

両者の違い

訪問看護は通常1人で利用者の方のお宅へ訪問し、仕事を行います。
一方、老健では医師や介護士と連携を取りながら仕事を行います。

相手にする利用者さんの数

訪問看護

通常1人で利用者の方のお宅へ訪問し、1対1で仕事を行います。
利用者の方の容態が重かったり、初回訪問の際は複数人で訪問することもあります。

老健

老健の人員基準は以下のように設定がなされています。

医師(常勤)1人
看護職員9人
介護職員25人
理学療法士、作業療法士または言語聴覚士1人
介護支援専門員1人
(入所定員100人当たり)
引用元:全国老人保険施設協会

この基準が守れている職場の場合、看護師は1人あたり、10人の利用者さんを担当することになります。

両者の違い

訪問看護師は1回の訪問で1人の利用者さんを担当します。
一方、老健で働く看護師は1人当たり10人の利用者さんを担当します。

ですが、これは人員基準が守られている老健の場合ですので、実際にはもっと多くの利用者さんを担当するケースも少なくないかと思います。

利用者の方の疾患

訪問看護

訪問看護の利用者さんの抱える疾患は多岐にわたるのですが、比較的、循環器や神経に疾患をお持ちの方が多いです。
詳しくは、この記事をお読み下さい。

老健

療養型介護老人保健施設では、利用者の方の95%が認知症を患っているそうです。

また療養型介護老人保健施設(りょうようがたかいごろうじんほけんしせつ)とは、介護保険が適用される介護サービスで、病気や障害で自宅での生活が困難または在宅への復帰が困難な高齢者の日常生活の介護をする施設。通称、療養型老健または療養型老人保健施設。
これら施設入所者の95%は認知症を持っており、さらに44.6%は寝たきり状態である。平均在所日数は311.3日であった(2013年)。
引用元:Wikipedia

両者の違い

訪問看護、老健と共にお年寄りがメインの利用者であることは間違いないのですが、抱えている疾患の性質が全く持って違うので、業務内容もまた180°違ったものとなるでしょう。

年収

訪問看護

訪問看護師の平均年収は430万円ほどです。
訪問看護には夜勤がないため、一般的な看護師の年収と比べ給料は低く出てしまいます。

老健

老健で働く看護師の平均年収は460万円ほどです。
一般病院で働く看護師と比べ、さほど開きはないかと思います。

両者の違い

訪問看護には夜勤がないため、老健よりも給与はやや少なめです。
しかし、実際の給料は職場から支給される手当や福利厚生に大きく依存するので、平均年収だけ注目してもあまり意味がないかもしれませんね。

どんな人にオススメ??

訪問看護

・自分で主体的に物事を判断し、仕事をすすめたい看護師の方。
・子育てと仕事を両立したい方
・利用者方1人1人と細やかなコミュニケーションを取りながら、仕事を進めたい方。

老健

・利用者の方の在宅復帰を支援したい看護師の方。
・医師や介護士などといった、他業種の方と協力しながら仕事を進めたい看護師の方。
・お年寄りの方とのコミュニケーションが得意な看護師の方。

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