訪問看護の将来性

将来性を考えて再就職先を選ぶなら訪問看護がおすすめです

こんにちは、訪問看護師のYukiです。
再就職先を選ぶ際、その業界の将来性はやはり気になりますよね。
一般に、医療はどんなことが起こっても必要なものだから看護師はなくなることのない職業だと言われていますが、果たしてそれは本当に正しいのでしょうか?
人工知能によって看護師の業務が代替されることは本当にないのでしょうか?
今回は、今後の看護師の仕事の将来性と看護師としてこの先もなお働くならばどのような診療科がおすすめかということをお伝えしていきたいと思います。

人工知能によって看護師の仕事はなくなる??

マイケル・オズボーン准教授は、今後10~20年で47%の仕事が機械に取って代わられると結んでいるのだが、具体的にどんな仕事がなくなりそうなんだろうか?
労働の話になると、ペーシックインカムも注目したいので、それについても書いてみた。
引用元:機械・人工知能・AIが奪う、なくなる職業・仕事のランキング

この記事にも書いてありますが、単調な作業は必ず将来的に人工知能に代替されていきます。
単調な作業といわれると、工場での仕事やレジ打ちなどの誰にでもできる仕事を想像しがちですが、デイトレードのような「高度だけど単調な仕事」も人工知能によって代替されていきます。
ただ、人工知能は「過去のデータを用いて新しい判断を下す」ということには長けていますが、「今おかれた状況を分析し新しい判断を下す」ことはまだまだ苦手なようです。
そのため、看護師のように「相手の状態を観察し新しい判断を下す仕事」や「人と触れ合う仕事」が人工知能に代替される可能性は極めて低いでしょう。
ただ、看護師の仕事の中でも「医者のアシスタント的な仕事」や「事務作業」は人工知能に代替されていくでしょうね。つまり人工知能はわれわれ看護師の敵ではなく味方なのです。笑

訪問看護はとても将来性が高い医療分野です

看護師の仕事が人工知能によってなくなる可能性は限りなく低いですが、業界の将来性を決める要因は何も人工知能だけではありません。
人工知能以上に医療分野の将来性を決める重要な要因として、「人口推計」というものがよく挙げられます。人口推計とは、将来その国の人口がどのくらいの数になるかの予測です。
そして、人口推計の側面から言わせてもらいますと、看護師の方には「訪問看護」という分野がおすすめです。
この人口推計のグラフを見て下さい。

このグラフを見るとわかるように、少子高齢化の影響で近い将来必ず日本の病院のベット数は足りなくなります。(これを2025年問題といいます。)

いやいや、そんなこといってもなんだかんだベット数は足りるっしょ。
そもそもこの2025年問題って本当に起こるの??

と思われる方もいるかと思いますが、2025年問題は必ず起きます。
それではこれから、日本に大勢の高齢者が溢れるプロセスを一緒に見て行きましょう。
まず、仮に2017年の、57歳~64歳の人間の年間死亡率を1%、57歳~64歳の日本人の人口2000万人、65歳以上の人間の年間死亡率を5%、65歳以上の日本人の人口3000万人
としましょう。
すると、8年後の2025年には、65歳以上の高齢者の人口が
3000 – 3000*0.05*8 + (2000 – 2000*0.01*8) = 3640万人と増加することが分かりますよね。
このように、将来の人口の推定は非常に高い精度で行うことができます。決してノストラダムスの大預言や地震予告のようにインチキではありません。
大げさに数式を使ってしまいましたが、今いる若年層のうちの一定数が高齢者となってしまうため、日本は必ず高齢化社会になってしまうということです。
話が少しそれましたが、政府は高齢者が増えすぎて病院のベット数が足りなくなる「2025年問題」をどのように解決しようとしているのでしょうか??勘の鋭い方ならもうお判りになっているかもしれません。
そう、政府は現在、訪問医療を強化することで2025年問題を解決しようとしています。
実際に前回の保険点数の見直しで訪問医療への保険点数の増加がなされています。
今はまだマイナーな訪問看護ですが、将来的に訪問看護は必ずメジャーになっていくので、わたしは一般病棟で働くよりも訪問看護ステーションで働いた方が、看護師としての将来性は高いのではないだろうかと感じています。

まとめ

・人工知能によって看護師の仕事はなくなりません。むしろ、人工知能は単調な事務作業をわたしたちの代わりに行ってくれるので人工知能は我々看護師の味方です。
・医療分野の将来性を判断する重要な方法として「人口推計」というものが挙げられます。
・人口推計から、日本では将来的にベット数は足りなくなるが分かります。
・そのため、政府は訪問看護に力を入れています。今転職や再就職を考えている看護師の方は訪問看護がおすすめです。

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