訪問看護の同行訪問って何??
訪問看護での同行訪問ってなに?
こんにちは、訪問看護師のYukiです。
みなさまは「同行訪問」という言葉の意味をご存知ですか??
同行訪問とは、訪問看護を始めたばかりの看護師が先輩とともに利用者の方のお宅を訪問する、いわゆる研修制度のようなものです。
いくら臨床経験が豊富な看護師の方でも、いきなり利用者の方のお宅に伺うということは難しいですからね。
ただ、つい最近訪問看護に関するサイトを読んでいたところ、とんでもない記事に出会いました。なんと、そのサイトには
訪問看護は必ず2人1組で同行訪問をするので、責任が薄いです!今すぐ訪問看護ステーションに転職をしましょう!
と書かれていたのです。
当たり前ですが、「同行訪問」とは訪問看護を始めたての看護師さんが新しい仕事の仕方を覚えるために行うものであって、責任を分散させるためにするものではありません。(症状が重い患者さんの元を訪問する時は、複数の看護師でチームを組んで訪問することもありますが。)
これ以上訪問看護に関する間違った知識が広まってしまうのは悲しいので、今回は「訪問看護と同行訪問」というテーマで記事を書きたいと思います。
新米訪問看護師と同行訪問について
回数
これは完全に職場によると思うのですが、同行訪問の回数は2〜3回が相場なのではないでしょうか。
もちろん、最初から同行訪問は3回までです!これ以上は質問は受け付けません!ということではなく、あくまで同行訪問は仕事に慣れるまで行い、その後も先輩や上司に頼めば同行訪問は行なってくれると思います。
また、大手の訪問看護ステーションの場合は、研修制度がしっかりしていることが多いのでもう少し回数は多めかもしれません。
給料
同行訪問もお給料はちゃんと支払われます!ただ、同行訪問は訪問看護師になりたての頃に行うため、同行訪問中は研修時給が適用されることも多いかと思います。
学びながらお金が貰えるのはとても嬉しいですよね。
仕事内容
仕事と言えるかは不明なのですが、訪問先で先輩の仕事を見ながらメモを取ったり、アシストをしたりします。
先輩の仕事内容はおおよそ以下のような感じです↓
9:30 1軒目の訪問
Aさんのお宅は訪問看護ステーションの近くにあるので、自転車に乗ってAさんのお宅まで向かいます。Aさんは、難病で寝たきりの状態です。
Aさんのご家族は、いつもホッとした表情でわたしを出迎えてくれるので、嬉しいです。
バイタルサインの確認、清拭、体位交換を丁寧に行い、胃瘻をセットして1軒目の仕事は終了です。あっという間に30分という時間が過ぎてしまいました。帰り際、ご家族から、またお願いしますという言葉をいただき、仕事へのやる気が上がります。
10:30 2軒目の訪問
Aさんのお宅からBさんのお宅までそのまま自転車で向かいます。
・ ・ ・
引用元:訪問看護の1日の訪問件数は??
先輩が上記の仕事を行なっている横でメモを取ったりする感じです。うまくイメージできましたでしょうか??
丁寧な同行訪問を希望する方は大手がおすすめ
ここまでの記事を読んで、
と思われる看護師の方も多いかと思います。事実わたしはそうでした。笑
ただ、丁寧な同行訪問を希望する方は、わたしのように小規模の訪問看護ステーションに就職するのではなく、大手の訪問看護ステーションに就職した方が良いでしょう。
わたしの場合は幸運にも丁寧に同行訪問を行なってもらえてたのですが、通常小規模の訪問看護ステーションでは人員が足りていません。そのため、即戦力であることが求められる場合が多く、同行訪問も少なめだと聞きます。
初めて訪問看護に携わる看護師の方は大手の訪問看護ステーションへの転職をおすすめします。
(小規模の訪問看護ステーションにも良さはあるのですが、それはまた次回にでも!笑)
まとめ
✔︎同行訪問とは、訪問看護を始めたばかりの看護師の方が先輩と一緒に利用者の方のお宅を訪問する、いわば研修のようなものです。
✔︎同行訪問中も給料は支払われます。同行訪問の回数は勤める訪問看護ステーションによってまちまちです。
✔︎大手の訪問看護ステーションでは、丁寧な同行訪問をしてくれる場合が多いので訪問看護に不安を抱いている方は、そのような職場への就職がオススメです。
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